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これから色々書くんだと思う。

学生がなんか色々書いてる。

きょ(う)のこと

ある学校帰り、どうしようもない気持ちを紛らわそうと公園に向かって自転車を漕いだ。自転車を入り口の邪魔にならないところに止める。そこはいつも登下校中に横切るブランコがあり、木が大量に植わっているだだっ広い、自身にとってやや不気味な公園だった。だが、入ってみると外観では分からなかったが、ブランコ以外のもう1つ遊具のようなものがあった。それはピンク色の大きなドアだった。ピンク色のドアと言って思い浮かべる印象的なアニメがある。『このドアもそうなのかもしれない』、文字にすると妙だが、そう思った。しっかりと両手でドアを握る。テレビで見るみたいに片手で開けることはできないずしりと重みのあるドアだった。開けた先に広がる光景は憧れの南の国ではない。ただのトイレだった。ただの洋式の比較的新しいトイレである。結局そんなものか、現実はと、落胆しながらもそこは意外にも心安らぐ場所だった。かれこれ13分ほど、そこには居た。ドアを開けると、自身に向かって強く風が吹いてきた。外はいつもそうだ。それでも、見つけたあの場所だけは何ものからも守ってくれる、そう信じて生きていく。